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機材モバイル化のススメ(移動の美学)2018.10.18
ビデオやスチルにかかわらず、撮影って結構大荷物になります。大きい会社だと、専用の機材車が数台待機してあったり。
一方、ブライダルでの撮影はというと、機材を自分の車で運ぶ人、電車で移動する人、機材は全て会場に置いてあるので手ぶらで行く人などなど、人によって色んなバリエーションがあると思います。
都内で電車移動などしてると、肩から下げるハンディービデオカメラ用ソフトケースと三脚一式を持ち運んでいるビデオグラファーをよく見かけたりします。
中には車でデスクトップPCやカメラをケース無しのむき出しで運んで、現場でそれらを台車に乗せて「リサイクル品回収業者」風な搬入をしている会社もあれば、釣りとかで使うクーラーボックスの中にカメラを入れて運んでる会社とか、ホント色々あります。

ただ、服装や髪型などと同じように、荷物、機材のまとめ方や持ち運び方って結構その人のセンスが無意識に出てしまうところじゃないかと思っています。
荷物の持ち運び方=作品のセンス、とまでは申しませんが、機材をいかに効率よく、しかも美しく運ぶかっていうのは、ある意味セルフプロモーションの大事な一環ではないかなと考えています。

そういう意味で、うちでは代々自分達の荷物にはこだわっています。
電車での移動を基本に考えて、ワンマンオペレーションで最低でも「撮って出しエンドロール」の撮影と編集の両方をこなす事が出来る装備をどうコンパクトに効率よく、しかも見栄えよく美しく運ぶか。
それには荷物を小分け分散するのではなく、なるべくひとつに集中させて運んだ方がよい。

ノートPCも出来れば一緒にして、最低限このパッケージ1個あれば現場で撮影編集できちゃうという思想を念頭に、中身の構成と装備品の選定を考えていきます。
三脚やクレーン、スライダーなどは別途まとめて「長物」としてひとつのケースに集約させる。
そういうことを考えると、自然と選ぶ機材も薄さや重量などを気にして購入したり、マウスやカードリーダーなんかもなるべく薄くて小回りがよいものを選んだりするようになります。
なにしろ、バッグの中は容量が限られていますから、そこに必要なものを無理のないよう詰め込んでいかなければならず、しかも蓋を開けたあとも美しい中身の整列を演出するのはそう簡単なことではありません。
荷物にはクリエーターとしての自分の見せ方、そしてクラフトマン的道具の効率的選択の結果という、ある意味コンセプシャルアートの範疇にまで昇華できるくらいの題材ではないかと勝手に考えています。
それはまさに漆の重箱とおせち料理を代表するお弁当文化、いや、茶道の茶道具のコンセプトとでも言うべきでしょうか。

いかがでしょう、荷物を小奇麗にまとめる技術や能力っていうのは、これからのクリエーターには欠かせない要素の1つになるのではないでしょうか?