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私達が目指そうとするもの2018.03.07

私達が目指そうとするもの ここで、我々がこれから目指すものとはいったいどういうものなのか? Stillmotionみたいな作品を作ることなのか? 否。Stillmotionは一つの指標にすぎないのではないでしょうか? ここ数年でStillmotionも世界的に知名度が上がり、彼らの作品に影響を受け、テイストが似ているSDEを世界中で散見するようになりました。 彼らが好んで運用するスタビライザーを使った映像が増え、全体的に質とレベルが上がってきている印象がありますが、日本ではまだまだ小規模なクリエーター達のチームでごくわずかに運用されているだけで、業界全体としては旧態依然というのは否めません。 日本ではまだまだ目新しいスタイルであり、そういった作品が増えるのは好ましいのですが、そこで一つの問題が必ず将来でてくるでしょう。 それは他者との差別化です。 スタビライザーやドローンを使った映像がコモディティー化すると、その希少性が薄れ、もっと本質で勝負するか、価格で勝負するかになります。 誰もがやり始めると、必ずそれは陳腐化するのは世の常です。 そして、我々は趣味ではなく、仕事としてウエディングフィルムを手がけているわけであり、市場原理主義の観点から考えれば、他ではできないサービス、商品を作って差別化していかない限り、必ず価格競争に陥り、苦しいことになってしまうかもしれません。 我々も最初はStillmotionにどれだけ近づけるかを目標に「追いつけ追い越せ」でやって来たように思います。 しかしながら、取引先が増え、日本のウエディング業界の体質や構造、商習慣などを直に目にし、さらに日本人の結婚式、それについての考え方や日本の文化風土などを考慮すると、コンセプトや目指す本質は同じであっても、その方法論やアプローチの方法は決して同じではないし、違って当然であり、逆に違ったものを創造していかなければ独自性はないし、生き残れないと考えるようになりました。 この問題を自分達自身で考え、最上解を導き出していかない限り、我々に明日はないと思っています。 本物を志向すれば必ず本質に近づく。それを信じて日々精進していこうと思います。